「……………真幸?」 大きな目に涙をいっぱいにためこんで、少し鼻声の光沙が俺を見上げてる。 腰まである黒髪が、長い時間の流れを感じさせる。 3年前の少女らしさがぬけ、大人な雰囲気が出ている。 ただ顔は相変わらず、実年齢より少し幼くみえる。 そんな光沙が、今俺の目の前で、悲しそうな顔でへたり込んでる。 「なんで………?」 そう呟いた光沙の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。