―ガシャァッ
天井から板が落ちてくると同時に、犯人の姿が視界から消える。
髪を掴まれていた彼女が、床に倒れこむ。
私の前には見覚えのある黒髪をした、背の高い男がいた。
彼の足元には、気を失った犯人が頭から血を流し倒れている。
どこか懐かしい黒髪の彼は、私の前に倒れる彼女を抱き上げ、優しげな顔で呟いた。
「紗香(サヤカ)、大丈夫か?」
ねぇ、貴方はなんで、私の前に現れるの?
ねぇ、貴方はなんで、私の前で女の人を抱いてるの?
ねぇ…………真幸?
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