ボンボンの合図と共に、黒服の男たちが現れ、俺を押さえつける。 もがいても、びくともしない屈強な男たち。 連れていかれる光沙と俺の距離は、だんだん開いていく。 「光沙っ!」 俺の叫びに、光沙が足を止めた。 そして肩を震わせながら、俺の方を見ずに言ったんだ。 「きっと幸せになってね。 ―真幸。バイバイ―」