シャッター

光希はそれを封筒から取り出して、紙を開いた

それは開くとちょうど名刺くらいの大きさだった


"今日、午後6時。土手で"

それだけ書かれた紙だった

字は大きくてどっちかというと、雑なように見えたが力強く感じられた


字に朝飛の性格がよく表されている



迷いのない筆圧の濃い丸びをおびた一文字一文字




光希は慌てて時計を確認した


するとちょうど6時を回ったところだった


光希は制服のまんま鞄ももたずに急いで家を出た


今すぐ会いたいと思った

朝飛に―


無意識に小走りになって、こうしてまた朝飛に会いにいけるのが嬉しくて、目から涙が溢れた



もう朝飛のことはあきらめたつもりだったのに


今の光希の朝飛への思いは、今までになく沸き上がり、強くなった


会いたい


会いたい



会って謝りたい











土手についたときには、すっかり息が上がっていた


光希は土手を見渡し朝飛を探した


普段写真をとってるいつもの場所まで歩くいて、上から下を見下ろす


朝飛の座っている後ろ姿が見えた瞬間、ドキンと心臓が鼓動した


光希は息を整えて、土手をおりた


土を踏む音に反応したのか朝飛は後ろを振りかえる


光希を見た瞬間、いつもの笑顔を見せた


「良かったぁ、来てくれへんかと思ったわー」


そう言って、立ち上がった