私の通う高校のまわりにはサクラの木が咲き乱れる。 三田と別れたときに見た雪のように。 「三田ぁ」 ゆっくりと頬に涙がながれる。 強風が吹いて目の前が桜色一色になる。 「徠奈」 懐かしい人の声・・・・・・ ? ・・・三田は朱色の髪だったはず。 彼は白髪だ。 眼の色も、違う。 「あなたは誰!!?どうして私の名前を・・・!」