弱気な僕と死神娘


「なんか…」


「ん?」


「死神さんって、思ったより優しいんですね。」


「なっ…!?」


死神は少し照れているようだった。


「あ、あたしは本当のことを言っただけ!天国まで同行する人間に泣かれても、後味悪いって…それだけよ!」


そう言いながら死神はそっぽを向いた。

僕はそんな死神をなんだか愛しく思いながらも、それ以上言及することはしなかった。