弱気な僕と死神娘

「結論から言うと、あなたは死んだ状態にあるわ」


死神が結論付ける。

僕は他人に言われて初めて死の実感というものを覚えた。



僕は…死んだのだ。




「今、あなたはこうして声を発したり触れたり出来ているように感じるだろうけど、それは私に対してだけよ。」


「私以外には触れられないし、認識すらしてもらえない。だから声も聞こえないわ。」


自分が持っていた死者へのイメージ。

それはそのまま冷たい現実となって、僕の前に立ちはだかった。