好きです、先輩。




…帰り道。

よたよたと歩くあたし。
そのとなりを歩く西山先輩。

足、くじいたかな。
ちょっと痛いや。


まぁ、我慢できないってほどでもないし。

「足、大丈夫?」

「へっ?」

「ん?いや、だって、足、痛そうじゃん。」

あ…知ってたんだ。
そっか。

やっぱり知ってたんだ。

「だ、大丈夫です。」

にこっと笑顔を見せた。
これ以上迷惑かけられないもんね。


家の前につくと、いつものように、先輩は手を振って、帰って行った。