「とりあえず、保健室行くか?」 あたしは、ゆっくり、首を横に振った。 なんか。 怖かったな。 死んじゃったら、先輩に会えないんだもん。 怖かった。 「え。星宮さん?」 「へ……。」 頬を伝う雫。 なんで、涙が出るの。 「どっか痛い?」 あたしは首を振る。 「どうした?」 あたしの頭をなでる先輩。 「……った…。」 かすれ切った声で言う。 「ん?」 「怖かったよう…」 先輩に抱きついた。 今は誰かにぎゅってしてもらいたくて。