あたしは、唇を噛みしめた。 弱虫。 いいや。 弱い虫。 馬鹿だな、あたしってば。 「好き」って言っちゃいそうになってた。 馬鹿だな、あたし。 それでも、いえばよかった。 少しは変わったかも知んない。 良い方向なのかな。 悪い方向なのかな。 わかんない。 その場に座りこむ。 「ふぇっ…。」