ひょっこり顔を出した竜太が言う。「おう」と返事をすると、聡はスタジオの中に駆け足で入る。
そのとき、綾に一通だけメールを送った。
『今夜、練習が終わったら慎一に連絡してみる。みんなで待ってても、何も始まらない。』
「よし!」
気合を入れた聡は、携帯をポケットにしまってスティックカウントを取る。
練習中は他のことを一切考えず、曲に集中した。
練習が終わると、いつも通りロビーに集まってミーティングをした。
「今日の聡、よかったなー」
「おう、まるで関東大会のときみたいだった」
竜太と和樹が口々に言う。叩いてる側としてはいまいち実感はないが、聞いてみれば相当な違いなのであろう。
「慎一、明日は来るといいなー」
「そうだな」
竜太と和樹の会話が続く最中、聡は携帯電話を開いた。綾からメールがきている。
『でも、慎一君に何て言うの?』
それに返信する聡。
『まぁ、見ててくれ。』
と、その一言だけ送った。「じゃ、また明日」という竜太の言葉で、いつものように帰路につく三人。
「じゃあな」
「おう」
和樹を見送ると、聡は竜太の肩を叩く。
「なんだよ?」
「今から、慎一に連絡してみる」
そう言って先に帰ろうとする聡。
「おい、何て言うんだよ?」
聡の背中に竜太の声。
そのとき、綾に一通だけメールを送った。
『今夜、練習が終わったら慎一に連絡してみる。みんなで待ってても、何も始まらない。』
「よし!」
気合を入れた聡は、携帯をポケットにしまってスティックカウントを取る。
練習中は他のことを一切考えず、曲に集中した。
練習が終わると、いつも通りロビーに集まってミーティングをした。
「今日の聡、よかったなー」
「おう、まるで関東大会のときみたいだった」
竜太と和樹が口々に言う。叩いてる側としてはいまいち実感はないが、聞いてみれば相当な違いなのであろう。
「慎一、明日は来るといいなー」
「そうだな」
竜太と和樹の会話が続く最中、聡は携帯電話を開いた。綾からメールがきている。
『でも、慎一君に何て言うの?』
それに返信する聡。
『まぁ、見ててくれ。』
と、その一言だけ送った。「じゃ、また明日」という竜太の言葉で、いつものように帰路につく三人。
「じゃあな」
「おう」
和樹を見送ると、聡は竜太の肩を叩く。
「なんだよ?」
「今から、慎一に連絡してみる」
そう言って先に帰ろうとする聡。
「おい、何て言うんだよ?」
聡の背中に竜太の声。


