まだ地に足がついていないような気分の聡は、震える手でメールを返した。
うまく文字が打てない。それでも聡は、満面の笑みで携帯電話のボタンを叩いた。
『やったよ、綾!まだ俺の音楽は終わってない、全国行けるんだ!ここまできたんだ、絶対優勝する!』
『私も嬉しい!その意気だよ。応援してるね!』
そのとき、再び竜太から着信がきた。
「はいはい、もしもし?」
弾んだ声で電話に出る聡。
「聡、全国大会は五日後だ!その前日には朝からライブ会場に行ってリハーサルがあるから、実質練習はあと三日しかねぇ。明日から練習の嵐だ、毎日三時から九時までスタジオとってあるから、遅れんなよ!」
「了解!全国大会、絶対優勝するぞ!」
「当たり前だ、ここまできたんだ!」
電話を切ると、再び綾にメールを送った。
『綾……最後まで見ててくれ、俺たちの音楽を!』
『もちろん!』
「聡、ご飯よー」
聡子の声に、「うん!」と元気よく返事した聡は、浮き足立って階段を駆け下りた。
うまく文字が打てない。それでも聡は、満面の笑みで携帯電話のボタンを叩いた。
『やったよ、綾!まだ俺の音楽は終わってない、全国行けるんだ!ここまできたんだ、絶対優勝する!』
『私も嬉しい!その意気だよ。応援してるね!』
そのとき、再び竜太から着信がきた。
「はいはい、もしもし?」
弾んだ声で電話に出る聡。
「聡、全国大会は五日後だ!その前日には朝からライブ会場に行ってリハーサルがあるから、実質練習はあと三日しかねぇ。明日から練習の嵐だ、毎日三時から九時までスタジオとってあるから、遅れんなよ!」
「了解!全国大会、絶対優勝するぞ!」
「当たり前だ、ここまできたんだ!」
電話を切ると、再び綾にメールを送った。
『綾……最後まで見ててくれ、俺たちの音楽を!』
『もちろん!』
「聡、ご飯よー」
聡子の声に、「うん!」と元気よく返事した聡は、浮き足立って階段を駆け下りた。


