そう言って、竜太は電話を切った。


聡はわけがわからなかったが、相手にしないと強く思った。


すぐに再び『綾』にメールを送った。


『もう、お前なんか相手にしねぇ。俺は今、大事な時期なんでね。』


聡は再び布団にドサリと転がった。その瞬間、メールがきた。


『……もういいよ、信じれないなら……』


『信じるわけないだろ、バーカ。』


すぐさまそう返信し、静かに瞳を閉じた。


「占いのババア……良いことって、これかよ?」


そう呟きながら目を閉じると、聡はいつの間にか眠りについていた。