( 新撰組 * 恋情録 )


 「 痛って―ッ!! 」

 涙目で振り返る平助の後ろには、
 原田左之助さんと永倉新八さんが
 ニヤニヤしながら立っていた。

 「 何だよ左之さんに新ぱっつぁん!
  俺は別に口説いてたわけじゃ―‥! 」

 「「 はいはいわかったわかった。 」」

 「 子供扱いすんな―っ! 」

 「「 はいはいわかったわかった。 」」

 「 絶対わかってね―だろっ?! 」

 ( なんかこの3人、息がぴったり‥ )

 そしてやっぱり、平助は
 そういうポジションなんだな―、
 なんて思うと、自然と笑いが
 込み上げてきてしまう。

 「 あはは! 三人共、仲が良いんですね 」

 「 俺はもう、凜咲とも仲良いつもり! 」

 「 あ、テメ平助!またそうやって
        抜け駆けしやがって! 」

 「 ふざけんなよガキんちょが!
        俺も凜咲と仲良し―! 」

 「 あ!お前も抜け駆けか新八! 」

 平助があたしの右腕を取ったかと
 思うと 永倉さんが左腕を取り、
 負けじと原田さんはあたしの頭に
 顎を乗せて仲良しアピ―ルという、
 何とも不思議な構図。

 やっぱりこの三人は、
 すごく仲が良いみたい。

 ―‥それはともかく、困った。
 身動きが取れない。←

 ( 誰か助けて―っ! )

 顔で笑って心で泣いたその時。

 「 おいてめぇら、離れろ 」