「雛おはよー」




津田くんと一緒に登校していた孝太くんが雛に手を振ると、雛はそそくさと孝太くんの隣に行ってしまった。

振り向いたままの津田くんと取り残されたあたし。


ええい!

ここは津田くんの所まで行っちゃえ!




「津田くーん…っ」




今度は小さな声で呼びながら、津田くんの所まで発進!

目の前まで辿りつくと、ちょっと困った顔をした津田くんを発見!


あれ?

またあたし変なことしたっけ?




「腕」