「外見だけしか見ない奴じゃないって。お前は信じてもいいと思った」




"それだけっ"そう付け加えて津田くんはあたしに背を向けた。

その背中の先には、楽しそうに話す雛と孝太くんが見える。




「当たり前だよっ」




今まであたしを否定し続けていた津田くんが、少しでもあたしを見てくれようとしている。


"津田くん!"そう呼べば振り向いて、津田くんの瞳の中にはあたしがいた。




「だいすき!」




そういうと彼は"知ってる"なんてぶっきら棒に答えた。