「は!?ちょっと待てよ、何で俺が……」
「最後くらい俺、雛と2人でゆっくりしたいんだけど」
孝太くんの言葉で津田くんは"あーもうっ"なんて言いながら嫌そうに頭をぐしゃぐしゃした。
そんな3人をキョトンと見つめるあたし。
あたし、観覧車で津田くんと乗れるの!?
待って、まじですか!
「じゃあ俺ら先乗るね?」
孝太くんはあたしを見て一瞬笑うと、雛の手を引いて観覧車に乗り込んでしまった。
チラっとあたしが津田くんを見ると、津田くんは面倒くさそうな顔をする。
「行くぞ」
「あ、うん」
スタスタと前を歩いていく津田くんの少し後ろを歩きながら、あたしも観覧車に乗り込んだ。

