「まだかなあ……」
時計を見ると、もうさっきから20分は経っている。
あと少しで30分も待つことになるくらいなんだけど、一向に津田くんの姿が見えない。
孝太くんの嘘つき!
20分くらいで着くって行ったのに!
さてはあたしが邪魔だからそう嘘をついて……?
うわあ、ひどい男!
「相原?」
つつつ、津田くん!?
時計に向けていた視線を前に上げると、なんともない顔をした津田くんがいた。
あれ、普通こういうのって走ってきてくれるんじゃないの?
ごめんって言うんじゃないの?
「2人は?」
「あ、……先に回ってる」
「ふーん」
津田くんはそう言うと、入り口を通り抜けて1人でスタスタ歩いて行ってしまった。
"どこ行くの!?"と聞けば"2人んとこ"の一言。
……普通なんでここにいるのかとか、待っててくれたの?とか一言何か言うでしょ!

