津田くんと遊園地……?


めっちゃ行きたいんですけど!




「行く行く!」




あたしが机に身を乗り出して答えると、雛はニカッと笑った。

そんなあたしと雛の様子を見て、孝太くんが津田くんを誘う。




「行かない」

「行こうぜ?」

「絶対行かねえ」

「や、来いって」




そんな会話が繰り返される。

2人を見てあたしは、願い事をするために目を瞑った。


津田くん来てくださいお願いします。

津田くんが来てくれなきゃ、あたしと津田くんがラブラブになる機会が……




「津田いい加減にしなよ!なる、泣きそうになってんじゃん!」




雛が怒った顔で津田くんを見ると"何で俺が怒られんだよ"と呟いた。


や、泣きそうになってない!

今目を瞑ってたのは、ただたんにお願いをしてたからで……。




「行けばいんだろ行けば」




津田くんはそう言い放つと、そっぽを向いた。


津田くんが来てくれる!