「ねえ相原さん、石井転校しちゃったし、俺のことも少しは考えてくれるよね?」
「は?こいつじゃなくて俺のことを考えて!」
「だめ、俺だって!」
日の入る窓側のあたしの席。
天気いい時は窓から差す光のせいで背中が熱くなったりするけど、そんなのカーテン閉めたら一発で解決!
水曜日の昼休み、いつもよりも騒がしいのは何でかわからないけど。
勝手に騒いでて頂戴って感じ。
あたしが見つめるのは王子様だけ。
机に頬杖を付きながら、隣にいる王子様を眺める。
そんなあたしの視線に気付いているのか、チラッとあたしを見ては、嫌な顔をする王子様。
「……かっこいい」
ふと口に出してしまった。
そんなあたしの言葉に一斉に振り向くクラスメイト。

