あたしの発言にポカーンとしている王子様。 そして暫く経つと、静かに口を開いた。 「あのさ、さっきからちょくちょく出てきてる王子様って、誰?」 「え?もちろん……」 王子様に向かって指を指す。 すると王子様は驚いた顔をした。 王子様は王子様しかいないじゃんっ 「俺?」 「うん!」 「意味分かんねえ、てか何王子様って!」 「そのまんまだよ?あたしの理想の王子様にぴったりだったの!」 ニコニコするあたしとは逆に、ちょっと困った顔をした王子様。