シーソーのバスに乗っている滑り台から声が響く。


「いやいや・・・別にいけないとか、そういうレベルではなく・・・。」


 物理的に無理だろう?


 どうやってバスに乗れるんだよ!?


 いや、それ以外にもツッコみたい所はたくさんあるけど、とりあえず・・・


 まず第一の問題として・・・


「乗れないだろう!?」


「ブルー・・・オマエは、ニュートンが発見した万有引力の法則を知らないのか?」


 またソレ!?


 万有引力、万能説!?


「まぁ、ニュートンは錬金術師でもありましたから・・・。」


 いやいや・・・関係ない、まったく関係ない!


「ゴチャゴチャうるさいわよ、ブルー!お客さんがお出迎えよ!」


 ブルーの突っ込みは、ピンクのこの声によってさえぎられる。


 目的地まで残り、1キロぐらいとなったとき、目の前に現れるのは、巨大な鎧甲冑。


 今回は一人ではない。


 その数、15.