ストウ市の山奥に向けて、計6台の車が走っていた。


 一つは、ブルーが操縦するカミレンスーパーカー、別名「カミレンロボ」


 一つは、ピンクが操縦する、カミレディカー。別名「カミレディロボ」


 そして、残りは4台の大型バス。


 知る人ぞ知る、伝説のロボ「カミレンハニーロボ」である。


「あれ?でも、一台はハニーが操縦するとして、残り四台は?」


 運転席で、ふらりとブルーがつぶやいた。


「あぁ・・・それはですね・・・。」


 実くんがそこまで口にして・・・


「やっぱり、大型免許は取っておくもんですねぇ~。」


「言っただろう?最近の悪役は、大型免許ぐらいなければ、やってられないのだよ。」


 バスから聞きなれた声が聞こえる。


 まさかとは思うが・・・


「ジャングルジムに、ブランコ!?」


 ワイルダーかよ!!


「市政を目指すもの、資格は多いほうがいいからですね。」


 残りはシーソか!


「って、お前たち、どうやって!?」


「公園の遊具が、大型免許を持っていて何が悪い!?」


 シーソーのバスに乗っている滑り台から声が響く。