カミレンジャー THE・LONGSTORY

「っていうか、逃げたって、どういうコトですか!?」


 一応、詰め寄ってみるが・・・


「いや・・・そりゃ、頼みの新カミレンジャーがハニーに倒されて、私たち6人が全員揃って変身チェンジャーが、戻ってきたとあれば、普通なら逃げるかと・・・。」


 ピンク姉さんが冷静だ!


 飲んでいるのに!!


「・・・何か言ったかしら?」


 ・・・いえ、何でもありません。


「まぁ、仕方ないんじゃない?っていうか、ワザと逃がした部分もあったのだけど・・・。」



 言うと、隊長が一人、大きくため息をつく。


「・・・・どういうコトですか?」


 実くんの質問。


「ナイス振りよ。イエロー。」


 それに対して、ニヤリと笑う隊長様。


 そして、言葉を続ける。


「所詮、アイツは下っ端なのよ。上にいるのは、舞華って名前の女性議員・・・いえ、ワイルダー女総督と言ったところかしら?一応、『表』の場所は突き止めていたのだけどね・・・『裏』の本拠地はつかめないでいたのよね・・・。」


 表・・・彼女が表の仕事をするときに使っている場所。


 裏・・・・彼女が『ワイルダー』を送り込んでいるところ・・・。


 まさか、隊長・・・・。