「はぁ・・・・・・・俺、このままコンビニ店員で終わるのかな?」


 バイトを早引けしたところで、やることはない。


 青山は、近くの自販機で缶コーヒーを買うと、たまたま立ち寄った公園のブランコに腰をかける。


「それは、困ったな・・・。」


 声はブランコから聞こえた。


 一応あたりを見回してみるが、誰かがいる気配はない。


 だったら、声の主は誰といわずとも分かる。


「お前・・・何してるの?」


 青山は、ブランコそのものに声をかける。


「ブランコが公園にいて、何が悪い!」


 ・・・・・・いや、まぁそうだね・・・。


「そうです、ブランコが公園にいる。これ宇宙の真理ですよ。」


 今度の声はブランコの近くにおいてあったシーソーから聞こえた。


 あ・・・お前もいたのね。


「いやいや・・・そんなことまで宇宙の真理にされちゃあ、宇宙がかわいそうだから・・・。」


 とりあえず、ツッコミを入れる。


 あぁ・・・懐かしいな。