「いやぁ・・・今回もうまく行ったな。被害総額300万円、被害人数30人。ワイルダーがあれだけ暴れまわって、これだけの被害に抑えられたのも、君たちの活躍があってこそだ。」


 一方、ここはカミレン基地。


 旧カミレンジャーが立ち去り、新カミレンジャーの基地となった、この場所には、新しく、甲斐が隊長に・・・そして、旧カミレンジャー隊長、色彩梨乃子は、作戦参謀としておかれることになった。


『ありがとうございます。これも、甲斐隊長の指揮と、作戦参謀の作戦あってこそです。』


 通信機越しに聞こえるのは、新カミレンジャーリーダー、新レッドの声。


 前のレッドとは違う、茶髪のいかにも若者うけしそうな、イケメンリーダーだ。


「ハハハ・・・お世辞がうまいな。まぁ、あそこまで懲らしめたんだ。しばらくはワイルダーのヤツも現れないだろう。ゆっくり帰って来い。」


 それだけ言うと、甲斐は通信機を切る。


 そして、ありとあらゆるパターンのデータを眺めている色彩梨乃子の方に振り向き・・・


「どうかな?俺の用意した、カミレンジャーの活躍は、中々に優秀だろう?」


 ・・・と、自慢げな顔を浮かべる。


「えぇ、優秀ね。統率が取れて、あなたのいうコトも、私のたてた作戦もまさに、理想どおりに動いてくれる・・・・・・・。」


 しかし、言葉とは裏腹に、色彩作戦参謀の顔は曇ったままだ。