「いらっしゃい・・・ここは、占いの館。」


 彼らが入ってみると、そこは真っ暗な空間で、その中で一人のジャングルジムが水晶を構えて、立っていた。


 ・・・・・・・どこからどう見てもジャングルジムだった。


 ジャングルジムが、水晶を構えて、ご丁寧に「占」のロゴが入った覆面までつけて、彼らを待っていた。


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「帰ろう。」


 決断は早かった。


 青山は恵の手を引いて外に出ようとした瞬間。


「ちょーっと、お待ちなさないな!」


 無理やり、ジャングルジムに取り押さえられた。