今日の出来事を話しながら、机の上や床を綺麗にする。
「ゴミ箱」
「あっち。」
ほんの少しだけ、ぎこちない距離。
気持ちが、すれ違わないのが不思議な位安心する時間。
「缶は?」
「ちょっと待ってな。」
深は、立ち上がると台所の棚を開けて、ゴミ袋を探す。
「あった。」
指定の、白いゴミ袋。
「優ん所は、白じゃなかったよな?」
「私の所は、透明な袋だったよ。」
空っぽになった酎ハイやジュースの缶を、入れた。
「明日、出すから」と、缶の袋を縛った。
「燃えるゴミは?」
「ん、と……。月曜日だったかな?」
ゴミが無くなった部屋は、さっきとまた違う懐かしさを感じる。
「そういや、携帯光ってないか?」
「えっ……。」
優は、どこにいれたかわからない携帯を探す。
慌てんなよ、と言って白い袋を玄関に置くと、そのままトイレに行った。
「光ってる……。」
慌てて、開けると風花と良子と一通ずつ。
返事不要とかかれたメールには、嬉しい知らせがあった。
「なんか、いい事あった?」
「良子がね、いい写真撮れたからって」
ハンカチで、手を拭きながら優の側へ行く。
そっと、見せた携帯電話。
「すげーな。」
「うん。」
題名は、少女の瞬き