「んー…?これ、見たことあるような気がするんだよねー」 リンは、考えながら死神について行った。 そしたら、なんか柱にぶつかった。 「………ぶっ」 笑いをこらえたけど、声が漏れてしまった。 リンは、こっちを見て、少し顔を赤くして 「見ないでよ…」 と言った。 「見てない。見えちゃったんだ」 俺は、よくある言葉を発した。 「……やっぱり」 そのとき、死神がボソッと何かを呟いたのを、俺たちは聞こえなかった。