そんなこと考える暇もなく、歩いていると


「キャッ」


リンは俺のほうに倒れてきた。


しかし、俺はリンを支えることが出来ず、二人で倒れてしまった。


頭を打った。


俺も、リンも。


意識が途絶えた。

















うわぁ…俺とリンが頭から血を出してるよ。


あれは痛かっただろう。


今の俺は、全く痛くないけど。


………っつか、ん?


俺ここにいんのに、なんで俺はあそこにもいるんだ?


「それは、半分死んだからでーす」


そんなとき、女の声が聞こえた。


見上げると、そこには


ドクロのお面をかぶっている


黒い衣を着ている


鎌を持っている


………どうやら、死神のようだ。