「よし、分かった。じゃあ、別行動だ」


しかし、困ることが一つ。


「…俺、武器ないんだけど」


今まで、カズヤに借りてたからな。


「……じゃあ、お城のあげるわ」


そう言って、ユミはどこかの倉庫へ行って、剣をとってきた。


「はい、聖なる剣よ」


「あ、さんきゅ…」


しかし、俺が持つと消えてしまった。


「あ、あれ…?」


「あ、それわね。手先に一気に魔力を溜めると、出せるわよ」


「……なるほど」


ちょっとやってみると、すぐに出来た。


「消すときは、魔力を解放させればok」


力を抜くと、すぐに剣は消えた。