「私だけ、なにも変わんないの…なんでぇ…?」


リンは、真っ黒なドレスのままだった。


「リン、まさか…」


ユミは、ちょっと考え込んだようだが、すぐに笑顔になった。


「じゃあ、これ着て」


そう言って渡されたのは、黄色のドレス。


「うん、分かった…」


そう言って、リンは部屋を出た。


そのときだった


「……リンって、なにか秘密ある?」


ユミは、真剣な顔をして聞いてきた。


「いや、知らない」


「……そっか。ごめん、なんでもないの」


ユミがそう言ったとき、着替え終わったリンは入ってきた。