「俺…読めるかも」


「マジで!?ちょ、読んでみろ」


「あ、あぁ…」


もう一度カズヤの腕を見る。


そして次にケイタの胸元を。


そして、気付いた。


二人の文字が違う…。


ま、まぁいいや。


この際どうのこうの言ってらんねぇ!!


「ア、ノ、イ、ワ、ド…ム、ト、ザ、ル」


……読めた。


「……アノイワドムトザル!!」


叫んだ途端、本と紋章は光って、あたりは見えなくなった。


そこで俺たちの、意識は途絶えた。