リンは、ホウキで下まで降りた。


その頃、カズヤが返ってきた。


「おつかれ」


「あぁ。次はリンちゃんか」


カズヤは俺の隣に座る。


そしてこっちを向いて


「ほら、これがお前の武器だよ」


そう言って、俺に聖水剣を渡した。


まぁ、詳しく言えば棒と聖水だが。


「試合始め」


そんなとき、アヤネの声がした。


どうやら、リンの試合が始まったようだ。


「雷の精よ、我に力を。サンダーストーム!!」


リンが叫ぶと、雷の精らしき男が、指に電撃を溜め、床に発射した。


そのため、男は感電し、気絶。


「勝者、挑戦者」


リンはこっちを向いてピースした。


余裕だな…。


「では男、お前が最後だぞ」


アヤネに言われ、俺は一旦部屋を出て階段を降りた。