ビビビビビビ… という音とともに、カズヤと相手が入ってきた。 カズヤは、冷や汗を流している。 カズヤは、集中すると冷や汗が流れる。 今、ものすごく集中しているのだろう。 「試合始め」 アヤネの声とともに、試合が始まった。 カズヤの相手は男なのだが、男は一瞬にして消えた。 さすが盗賊。 素早さだけは最強。 一方カズヤは… 「これか…違う。あっ、これだ。いや違う…」 ポケットの中を探っていた。 はやくしろよ、お前死ぬぞ!?