「知んねーけど、ショウタにもあるぞ」


「ショウタ様にも?」


俺は、ほら、と言って太ももを見せる。


するとリンは、キャッ、と言って目を伏せた。


「おい、見ろよ」


「い、嫌です…!!と言うより、私も紋章ありますよ」


目を伏せたまま、リンが言う。


「え、どこに?」


「ここに」


そう言って、リンは自分の服を少しずらして首を見せた。


この紋章…。


それは、俺と同じやつだった。


「これ…」


カズヤが俺を見る。


「カズヤ、リンの首にあてろ」


「あ、あぁ…」


カズヤは、リンの首筋に自分の腕を近づける。