「で、この世界の人はね、昼と夜の人格が違うの」


お、俺が気になってることきたー。


「昼は、別人格。夜が、本当の人格に戻れるの」


あ、今夜ね。


「じゃあ、今のお前がほんもののリンか」


「えぇ。で、夜だと、リアルの世界の頃の自分も覚えてるの」


「リアルの世界?」


「あなたたちも、そこから来たでしょ?」


……もしや、あれがそうなのか。


「でも、あなた達は人格が変わらない。なにか特殊な人なのよ。選ばれし者なの、きっと」


俺らが…選ばれし者?


ないないないない。


あり得ない。


そしてリンは、震えた声で言った。