柔らかかった。 でも、しょっぱかった。 きっと、リンが泣いたからだろう。 俺たちのまわりを光が包む。 暖かくて、心地よい光だった。 「ショウタ…」 「リン…」 「ショウタ…。ショウタ…!!」 リンは、涙を流しながら俺に抱きついた。 「え、ちょ…リン!?」 俺の顔は真っ赤だろう。 キスなんて、さっき初めてした。 女子に抱きつかれるなんて、多分初めてだからだ。 ……リンの柔らかい胸があたっている。 意識しただけで、顔は更に熱くなった。