由美のお墓の前で俺は泣いた。

「由美…っ…何でっ…何で、由美なんだよっ…!」

「しおん」

「由美?由美なのか!?どこにいるんだ?」

「しおん、私はずっとしおんの心の中に生きてる。泣いていたらだめ。前に進んであなたの夢を叶えて?」

「由美…」

「しおん、どんなことがあっても夢を諦めないで!いつかきっと叶うから」

「そうだな、由美。ありがとな」


あれから約1年。俺は純一と歌手としてデビューすることができた