「本当なんだ。……でも、まだ先の事さ……」 彼が手を差し伸べた。 「意味わからない……」 「まだ、幾は生きているよ……でも……近い未来幾はいなくなる。」 「どう言う事?」 わたしは、田代君の手に支えられて立ち上がる。 そして、田代君を真っすぐとみつめる。 切なそうで、でも真面目な顔でわたしと視線を合わす田代君。 あまりにその顔が真剣だったから、聞くのが怖くなったんだ。 ゴクッて喉をならした。