「すいません……大丈夫です……これください。」 両手に抱えきれないほどのレモンキャンディ。 「そんなに……気に行ってもらえてうれしいわ。 」 「泣けるほど、おいしいです。」 「ありがとうございます。」 定員さんは優しくほほ笑んだ。 わたしには、しなきゃいけない事がある。 このままではいけないって気付いてしまったから。 「わたしに勇気をちょうだい。」 手のひらのレモンキャンディにつぶやいて、口に放りこんだ。 大丈夫。 きっと大丈夫。