「檸檬、今度Wデートしようよ。」
ニコニコの笑顔で突然麗が言いだした。
「Wデート！！」
「そう、W。檸檬に田代君、わたしにダーリン♥」
「ダーリンねぇ。」
両手の人差し指で麗を突く。
「そうよ。 ダーリンよ♥」
「まさか麗、彼呼ぶ時ダーリンって呼んでるのっ///。」
こっちが恥ずかしくなる。
「人前では、達也だからたっくんって呼んでるけどふたりだけの時はもちろんダーリンだよ。」
「本当にホント？？」
「本当にホント。 檸檬たちだって人前では田代君、仙崎さんだけどふたりっきりの時は呼び方違うんでしょう？」
「わたしたちは変わらないよ。」
「えっふたりともいまだに君やさん付けてる訳？」
「うん。そうだよ」
「檸檬、頑張れ！！ 今度のWデートでせめて名前で呼び合えるようになろっ！！」
「そんなに重要かな。 呼び方って？」
檸檬……
早瀬君が名前を呼んでいてくれた時を思いだした。
