田代君と付き合いだして1週間が過ぎた。



 「まとまる所にまとまったんだよ。 きっと……」

麗はそう言ってわたしを慰めてくれた。



淡くて、甘酸っぱい初恋はまだわたしの心をズキズキって刺激する。


あの日以来、早瀬君を見ていない。


屋上にいるのかなぁなんて考えたりする。




屋上から見るあの空をもっとふたりで見たかった。



きっともう二度と屋上には行かないだろうなぁ……。


やっぱり思いだしてしまうから。


レモン味のkissも。


檸檬って呼んでくれたあなたの声も。