「少しは落ち着いた?」
麗の部屋で体育座りをしてるわたしに、温かい紅茶を淹れてくれる。
テーブルに置かれた紅茶に手を伸ばすと、カップの温もりが伝わってくる。
「ゆっくりでいいから、何があったか話してくれる?」
麗の優しさが嬉しくて、また涙が伝う。
紅茶を一口、口にしながら今日合った事を頭の中で整理する。
「あのね…… 」
わたしは、ゆっくり話しだす。
あの渡り廊下での出来事を。
あいつとのkissを。
そして、あいつに言われた 「俺の女宣言!!」のことを。
でも、言えなかったことがある。
2度目のkissを拒めなかったわたし。



