「檸檬行くよ。」 今にも崩れ落ちそうなわたしを麗が支える。 「俺の話し、まだ終わってないんだけど。」 「うるさいわね。 今の檸檬に何話しても無駄よ。出直しておいで。」 麗のハッキリと言う性格好きだよ。 本当、羨ましかったんだ。 わたしは麗に支えられながら、あいつの横を通り過ぎる。 ポタポタと落ちる涙の意味をあいつは知らない。