手術室の扉が開きざわめき始めた。 「誰か、患者と同じ血液型の方いませんか?」 「ここには僕しか……」 正也君が立ち上がる。 「あなたはもうムリです。」 看護婦さんが冷たく切り捨てた。 それだけ緊迫していたんだろう。 「俺なら大丈夫です。 俺の血を俺の血を採れるだけ採って下さい!!」 「でも……。」 「幾を、弟を助けたいんです。」 看護婦さんに田代君がすがった。