幾の手術はただでさえリスクが大きかった。 そのうえに幾のために用意出来た血液はギリギリしかなかった。 それでも、予定では足りるはずだった。 念のために双子の田代君も輸血に協力してくれた。 「俺の血が幾に流れるんだ!!元気になるさ。」 田代君が幾の手を思いっきり握りしめた。 「気持ち悪いんだよ。 正也!! 」 幾も笑っていた。 全てが上手くいくはずだった……。