「檸檬。」 幾がkissをせがむ。 「ひとつだけだからねっ」 わたしはキャンディを口に放り込む。 約束のように幾がわたしの口の中のキャンディを味わう。 馬鹿げてるって時々思う。 でも死への恐怖、手術への不安、こころの葛藤、全てを一瞬でも忘れたくて幾もわたしも馬鹿をする。 幾の体温。 わたしの体温。 お互いの温かさに今日も生きてるって安心する。