麗は、ショートカットが良く似合う。

元気いっぱいって感じの女の子。


 「檸檬、好きな人とかいないの?」


 「/////っ。 なっ何よ突然。」


 「だって~。わたし達のお年頃って恋話しなしじゃ生きれないでしょう?」


 「そう言う麗はどうなのよ!! 」


 「わたし、わたしは彼氏いるもん。」


 「エ――――――。 誰?誰? 」

教室をキョロキョロ探す。


 「このクラスな訳ないでしょう。 視野狭すぎだよ。檸檬。」

麗がお腹を抱えて笑う。


 「……///。」

 
 「檸檬、もしかしてあんたっ。 このクラスにいんの? 好きな男(ヤツ)。」


 「悪かったわねっ///。 視野狭くて。」


 「どれ? どいつ? 」

麗が品定めするように教室を見渡す。


 「もういいって。///。」


 「当てて見せようか? ふふふ。」

異様な笑みを浮かべる麗。


 「田代でしょう。」


 「///っ。 どうしてわかったの!!」


 「だって、入学してすぐにこのクラスに好きな男がいるって言ったら、中学からの腐れ縁しかないでしょう!! このクラスで檸檬と同じ中学卒業って田代だけだしね。」

するどい推理力を人差し指を立てながらわたしに話す。


 「///...そっそういう麗の彼氏は? 」


 「わたしは、年上だもん。 今大学1年なんだ。」


 「大学生?? すごーい。」


 「すごくないよ。 お兄ちゃんの親友だもん。 」


麗が大人に見えた。

キラキラな笑顔で彼の事を話す麗は本当に綺麗だった……。