静かな空間に風の音と手紙をめくる音が聞こえた。 「幾もね、きっと辛かったと思うんだ。」 田代君は何も言わなかった。 無言のまま手紙をわたしに差し出すとそのまま教室に戻っていった。 知ってほしかったんだ。 幾の想いを。 幾はきっと余計な事しやがってって怒るかな。 それでも、幾のために何かしてあげたかったんだ。 一緒にいてあげられなくてもわたしに出来る事。 幾、今日の空は幾と見た青い空でした。 でも、なんとなく寂しそうな空でした。